道徳教育指導論-8

道徳の模擬授業について

テーマの選び方

・『学習指導要領』「特別の教科 道徳」の内容に目を通し、22の徳目のうち、どのテーマを子どもたちに重点的に教えたいかを考える。
・選んだ徳目について、『学習指導要領解説編 特別の教科 道徳』の該当部分に目を通し、その徳目の本質について考えを深める。
・徳目の本質を考えるのに適した教材を選ぶ。

教材の選び方

・本来は「教科書」から教材を選ぶ。道徳の教科書には、掲載されているそれぞれの教材が22の徳目のうちのどれに対応しているのか明示してあるので、選びやすい。
・教科書はまだ発行されたばかりで手に入りにくいので、それ以外の教材から選ぶのも暫定的に可とする。

指導案の書き方

・主題名には、22の徳目のうちの何を扱うかを明記する。【 】の中には、学習指導要領の何に対応しているかを記号で明記する。(A-3とかC-14など)
・資料名には、授業で扱う資料のタイトルを明記する。
・主題設定の理由には、(1)教育内容(2)教育対象(3)教材(4)他教科・他領域との関連について記入する。
(1)教育内容には、この単元でどのような道徳的価値を伸ばすかを記入する。学習指導要領で説明されている道徳科の本質を踏まえて考えること。
(2)教育対象には、どのような生徒に教えるのか、個性を踏まえて記述をする。模擬授業の場合は仮想で書くしかないが、いちおうイメージを膨らませて想像で書いておく。
(3)教材には、その教材の特徴や個性を踏まえた上で、道徳教育の本質とどのように関わっているかを書く。道徳教育の本質を踏まえた上で、着実に教材を読み解き研究する姿勢が要求される。
・本時のねらいには、単元全体の中、この授業で特に何を狙いとするかを記入する。
・指導過程には、具体的にどのように展開するかを書く。「発問」の内容をしっかり決め、それに対する生徒たちの反応を想像しながら、想定される事態について細かく記入しておく。
・評価は、学習指導要領の観点に従うこと。

資料やワークシートのコピー

・水曜日までにpdfファイル等を電子メールに添付して送ってくれば、授業にかかる費用内で対応しておく。それを超えたら、基本的には自腹とする。
・印刷部数は30部程度。