教育課程の意義と編成-1

▼第1回=9/24

授業の目的

・本講義は教員免許状取得に関わる授業であり、特に「教育課程の意義及び編成の方法」について扱います。

目標

・「教育課程」とは何かについて理解する。
・教育課程を編成する原理について、教科を横断する内容等も含め、基本的な考え方のパターンを理解する。
・『学習指導要領』の性格を理解する。
・現行『学習指導要領』の背景を理解する。
・カリキュラム・マネジメントの基本的な考え方を理解する。
・『学習指導要領』の変遷と背景について理解する。
・「評価」の意義と、様々な方法について理解する。

教科書

※現行(平成29年3月)の『中学校学習指導要領』および『中学校学習指導要領解説 総則編』を手に入れてください。冊子でも手に入るし、pdfファイルでも手に入ります。
・必要に応じてプリントを配布します。プリントの内容はWEBサイトにアーカイブします。

評価

・期末テストによって評価します。
・目標に即して、評価の基準を設定します。
・テストには、スマートホンを含めてあらゆるものを持ち込み可とします。
・出席が足りなかった者には受験を認めません。

教育課程とは何でしょうか?

・英語の「カリキュラム」を翻訳したものです。
・教育実践のサイクル。目的:計画→実践→評価→改善
・目的を達成するためには、適切に計画を立てなければなりません。
・復習:教育の目的とは何だったでしょうか??

教育の計画

※いつから、いつまで、どこで、だれが、誰に対して、何を、どのように教えるか?
・いつから:現在は義務教育は6歳からですが……
・いつまで:現在の義務教育には留年がありませんが……
・どこで:現在の日本では学校ですが……
・だれが:現在の日本では、教員免許を持って正式に採用された者ですが……
・誰に対して:現在の日本では子供ですが……
・何を:
・どのように:

教育計画の主体

※だれが、どのような権利で、どのように決めるか?
・だれが:家庭、教師、学校、国家?
・どのような権利で:
・どのように:

学習指導要領

・文部科学省が示す教育課程の基準です。

「学習指導要領とは、こうした理念の実現に向けて必要となる教育課程の基準を大綱的に定めるものである。」(2頁)
「学習指導要領が果たす役割の一つは、公の性質を有する学校における教育水準を全国的に確保することである。」(2頁)
「各学校においては、教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い、生徒の人間として調和のとれた育成を目指し、生徒の心身の発達の段階や特性及び学校や地域の実態を十分考慮して、適切な教育課程を編成するものとし、これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする。」(4頁)

復習

・教育課程とは何か、自分の言葉で説明してみよう。
・『学習指導要領』の性格について、大雑把に押さえておこう。

予習

・実際にカリキュラムを組む「まねごと」を行います。
・自分が中学生の頃の時間割を思い出しておこう。