【要約と感想】池上彰編『先生!』

【要約】いろいろに個性的な先生がいて、いろいろに個性的な子供たちがいて、いろいろな関わり方があって、いろいろな人生があります。様々な立場の人々が記した、「先生」にまつわるエッセイ集。

【感想】子供の個性を尊重せよ!と文部科学省は言うけれど。しかし一方で、先生の個性はあまり尊重されていないよなあと。先生が個性的じゃない時に子供が個性的になるわけがないと思うのだが。
本書を読んでも「いろいろな先生がいていいのだな」という当たり前のことを再確認するだけではある。が、その当たり前が失われようとしている教職コア・カリキュラム万歳(ついさっき、その書類を書き終えた)の御時世では、貴重な本である。

池上彰編『先生!』岩波新書、2013年