▼語学・心カ・教福・服美・表現 9/30
▼栄養・環教 10/3
目次
前回のおさらい
・country、state、nation。国民国家。
・中世国家と近代国家の違い。
フランス革命と国民国家形成
・フランス革命の具体的展開。ヨーロッパ全体を巻き込んだ戦乱へ。
・対仏大同盟v.s.ナポレオン。フランス大勝利。どうしてフランスは強かったのか?
・騎士+傭兵v.s.国民軍。国家総動員体制。
・名誉と金v.s.愛国心。「散兵戦術」のような戦い方。
・身分制v.s.自由と平等。ベートーベン交響曲第3番「英雄」。
・中世国家よりも国民国家のほうが強いことが誰の目にも明らか。国民国家の強さの源は?
・ナショナリズムは、愛国心の根拠であると同時に、自由と平等の根拠ともなる。
・ナショナリズムのヨーロッパ全土への輸出。各地域でナショナリズム勃興。ナポレオン戦争の終焉。
・教育によるナショナリズム創出。
国旗・国歌・国語・歴史・地理
・nationとstateを一致させるため、「教育」に期待がかかる。
・国旗:「旗」に期待される統一への働き。
・国歌:「歌」に期待される統一への働き。
・国語:「ことば」に期待される統一への働き。
・歴史:「物語」に期待される統一への働き。
・地理:「風景」に期待される統一への働き。
各国の国歌
・それぞれ国民統合の象徴として働く一方で、同時に何かしらの問題を抱えているのはどういうことか?
フランスの国歌
・「ラ・マルセイエーズ」
・国民統合=国民全員で祖国を守ったときの記憶。
・歌詞に対する疑問。
イングランドの国歌
・「God Save the Queen」
・国民統合=英国王室の賛歌。
・6番の歌詞に対する疑問。イングランドとスコットランドの関係。
ドイツの国歌
・「ドイツ国民の歌」
・国民統合=国家統合の象徴。
・1番と2番が封印。
スペインの国歌
・「国王行進曲」
・歌詞のない国歌。スペインとカタルーニャの関係。
国語による国民統合
・フランスの言語状況。フランス革命当時、フランス人が話していたのは何語か?
・「国語」と「方言」の違い。
・「方言札」による方言撲滅運動。
・『最後の授業』に見る、アルザス地方の言語。フランス語とドイツ語。
・東ティモール:2002年にインドネシアから独立。
(1)インドネシア語:90%
(2)テトゥン語:40%
(3)英語:10%
(4)ポルトガル語:5%
・言葉は単なるコミュニケーション・ツールではなく、国家のアイデンティティとなる。
・しかし、言葉はコミュニケーション・ツールでもある。科学や社会に必要なボキャブラリー。
復習
・フランス革命を踏まえ、国民国家の形成について押さえておこう。
・国歌や国語が国民統合に果たす役割について押さえておこう。
予習
・「教育勅語」について調べよう。