教育概論Ⅰ(栄養)-14

▼短大栄養科 7/18

前回のおさらい

・国語による国民統合。方言矯正。
・日本のナショナリズム。教育勅語。

日本のナショナリズム(つづき)

教育勅語

・1891年渙発、1948年失効確認(衆議院、参議院)。
・元田永孚と井上毅。儒学主義と近代主義の混交。
・国民国家形成(私は日本人であるという意識の形成)と教育勅語。
・教育勅語を中心とした教育体制の構築。国語、歴史、地理との関係。
・失効確認:教育勅語の何がどのように問題なのか?
→戦後新教育体制へ。日本国憲法と教育基本法。

ナショナリズムの効力と限界

・国民統合の推進。
・排除の構造。制御の困難。

半年のまとめ

リテラシーの教育

・文字を必要としなかった前近代の教育。「子供はいなかった」「形成」「イニシエーション」。
・印刷術の発明によって、人々がリテラシーの獲得を目ざすようになった。
・現在、コンピュータ通信技術の発展により、新たなリテラシー獲得が問題となっている。

自由権としての教育

・市民革命と社会契約論。身分制を破壊して、自由と平等な社会へ。
・新しい社会には、新しい人間が必要とされる。
・人々の教育に対して、国家が関与するべきでない。

社会権としての教育

・自由のワナ。児童労働の発生。自由権としての教育の限界。
・すべての子供に学習権を与える。親と国家の責任。
・教育権の構造。教職の専門性。

国家と教育

・教育に対して国家が関与すべきか、すべきでないのか。
・ナショナリズムの強さ。教育によるナショナリズムの創出=国旗、国歌、国語。
・日本のナショナリズム。教育勅語の意義と限界。

予習と復習

来週はテスト。